本記事について
記事の全文は、CRM PLUS on LINEのサービスサイト(https://crmplus.socialplus.jp/case/sikito )に掲載されています。
こちらの記事は、今回導入いただいた各アプリの提供企業(株式会社Stack・株式会社リワイア・株式会社ソーシャルPLUS)の共同インタビューを元に執筆しました。
インタビュイー
SiKiTO(シキト)公式オンラインショップ」と「SiKiTO CAFE(シキトカフェ)」において、主にマーケティングを担当し、ロジスティクスやシステム関連まで幅広く携わっている。2025年3月には、SiKiTO初の書籍『 毎日の暮らしを楽しむ四季の「 枝もの」』を出版。
株式会社TRINUSは、四季折々の枝ものをお届けする「枝もの定期便」を中心に、暮らしに四季をもたらす様々なアイテムを展開する「SiKiTO公式オンラインストア」を展開しています。「SiKiTO」ブランドとして初の実店舗カフェ「SiKiTO CAFE」を構えるにあたり、4つのShopifyアプリを導入いただいた株式会社TRINUSの鳴海様に、アプリ選定のポイントや活用方法をインタビューしました。
「店舗とShopifyの会員データを一元化したい」「一元化した顧客データをもとに、アプリやLINEでのコミュニケーションを最適化したい」という際に、一緒に導入されることの多い組み合わせです。とても丁寧に顧客体験を設計されているSiKiTO様。各アプリをどのような位置付けで、どのように活用しているのか?参考になるお話が詰まっています。
SiKiTOのアプリ構成図

実現したい施策から逆算した、Shopifyアプリの選定・活用
SiKiTOでは、2024年9月のSiKiTO CAFE(SiKiTOブランドとして初の実店舗)オープンを見据え、下記施策を実施するためのShopifyアプリを選定しました。
- 店舗・ECの顧客データの一元化
- 店頭でのクーポン利用(モバイルアプリの活用)
- 会員ランクに応じたイベント招待
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- モバイルアプリ:Appify - モバイルアプリ
- ポイント・会員ランク:VIP - 会員プログラム
- Shopify・店舗の会員連携:Omni Hub
- Shopify・LINE連携:CRM PLUS on LINE
①店舗・ECの顧客データの一元化
POSシステムとして「スマレジ」を導入し、スマレジ上の会員データとShopify上の会員データを連携させるために「Omni Hub」を導入。店舗・ECを横断したデータ連携を実現し、各チャネルを横断した施策実行の土台をつくりました。
▼活用例1:「Omni Hub」×「VIP - 会員プログラム」×「Appify - モバイルアプリ」
店舗(カフェ)とEC共通のポイントを貯め、会員ランクに反映。モバイルアプリのマイページに、現在の会員ランクや保有ポイントなどを表示。店頭でバーコードを読み込むとShopify上でタグがつくため、利用状況分析も可能。
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②店頭でのクーポン利用(モバイルアプリの活用)
コストパフォーマンスに優れ、サポートも手厚い「Appify - モバイルアプリ」を導入。
「Appify - モバイルアプリ」のクーポン配信機能を活用し、クーポン画像内にQRコードを掲載。レジではQRコードを読みこむだけでクーポンを適用できる設計にし、レジでのオペレーションミスを軽減しました。
▼活用例2:「Appify - モバイルアプリ」×「Omni Hub」×「CRM PLUS on LINE」
SiKiTO CAFEにおけるポスティング施策に活用。
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SiKiTO CAFEの近隣にお住まいの方に、チラシ(アプリダウンロード&会員登録で使えるクーポン告知)をポスティング
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SiKiTO公式アプリをダウンロード&会員登録いただく( Appify - モバイルアプリ )
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SiKiTO CAFEでの会計時に、SiKiTO公式アプリから店頭QRをスキャンいただき、スキャンした方に特定の顧客タグを付与( Appify - モバイルアプリ・Omni Hub )
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特定の顧客タグを付与した方に、アプリ上で限定クーポンを配信。LINE配信も行い、継続的なコミュニケーションにつなげる( Appify - モバイルアプリ・CRM PLUS on LINE )

③会員ランクに応じたイベント招待
「Appify - モバイルアプリ」との相性の良さを重視し、同じく株式会社Stackが提供している「VIP - 会員プログラム」を導入して実現。ロイヤルティプログラム(ポイント・会員ランクの設計)の構築面では、「ただのポイント値引き」だけにならないよう、会員ランクに応じたイベント招待などを組み込んでいます。
4つのShopifyアプリ(Appify - モバイルアプリ・VIP - 会員プログラム・Omni Hub・CRM PLUS on LINE)を導入しての所感
鳴海:今回導入した4つのアプリ(Appify - モバイルアプリ・VIP - 会員プログラム・Omni Hub・CRM PLUS on LINE)は、すべて「Shopify Flow」に対応しており、定型業務の自動化による業務効率化だけでなく、マーケティング施策の幅も大きく広がった、と感じています。
さらに、どのベンダーさんもサポートが非常に手厚くて、本当に助かっています。「1聞いたら10返してくれる」ような対応をしてくれる会社って、実はなかなかないと思います。
自社アプリに関係のない内容――例えばメルマガアプリについての質問にも、快く答えてくれることもあって、とても心強い存在です。
Flowを活用した連携方法含め、活用のサポートコンテンツも各社充実していますよね。事業者目線でちゃんとためになるコンテンツを出してくれていてありがたいです。
編集後記
SiKiTOブランドの事業拡大の軌跡から、アプリを導入する際の検討プロセス、そして具体的な運用方法まで惜しみなくお話しいただきました。
取材の中で特に印象に残ったのは、「お客様にとって価値があるものかどうか」という基本を大切にする姿勢。モバイルアプリひとつとっても、「お買い物をしやすく」「店舗でクーポンを利用しやすく」「読み物を読みやすく」と丁寧に設計されています。
店舗(カフェ)・EC・モバイルアプリ・LINEと複数チャネルを横断した設計も、「SiKiTOとの関わり方の濃淡がある"お客様一人ひとり"の視点から見た時に、それぞれ価値あるものになっているか / 価値を損なうものになっていないか」という視点から綿密に考えられていました。
連日の猛暑、雨の少ない梅雨など、四季の感覚を失ってしまいそうな今日この頃。SiKiTOは私たちに四季の移ろいと安らぎを思い出させてくれる、まさに「庭」のような存在といえます。
2025年6月30日には「SiKiTO CAFE」の2店舗目が日本橋にオープンされ、私たちがSiKiTOと出会う機会もまだまだ増えていきそうですね!
